石水研通信
|学会・シンポジウム
暦ではもう秋ですね。M1の平岡誉登です。皆さんいかがお過ごしでしょうか?秋といえば秋刀魚、紅葉そして....秋華賞!アンビシャス頑張ってほしいものです!
さて、この度私は9/1-9/3に高知にて開催されました第35回日本糖質学会に石水先生、タクさん、松廣と参加してきました。先生は口頭発表、学生はポスター発表での参加です。
今回の学会では200名以上の糖質に関連する様々な分野の研究者が参加していましたので、多くの方と議論ができ、貴重なご意見も頂けて大変有意義な三日間でした。
発表者の中にはすごい発見をされている方がおり、その方々のデータ量は自分とは比べものにもならないくらい多かったです。もっと研究せねばと思うと同時に自分の研究を見つめ直すきっかけにもなりました。
この学会を通して学んだことを糧にして今後も精進していきたいです。
ちなみに来年の糖質学会は旭川です。
東洋大学宮西研の方々との交流会 来年もまたお会いしたいです。
桂浜の龍馬像
そして高知といえば....なんといってもカツオの塩タタキ!!
口に入れた瞬間、藁焼きの香ばしさとカツオの香ばしさが口いっぱいに広がります。高知県産の塩を使用しているのでカツオ本来の味が楽しめる一品です。
|研究室
8月初旬には中間報告会がありました。
研究室のメンバーの研究内容や今までの成果がわかり、
私自身も頑張らないといけないという気持ちが大きくなりました。
そして、夏休み
関西はいい天気に恵まれ、猛暑日が続きました。
BKCがある滋賀県はとても良いところだと改めて思うような
美しい景色をたくさん見ることができました。


また、夏休みにはさまざまな土地を訪れ、
美味しいものをたくさん食べました。
夏バテしないようにしっかりお肉をたくさん食べています(笑)

そして、夏はやっぱりかき氷です!
有名なかき氷店である「雪のはな」のかき氷は
絶品でした(^v^)!!!

最後に、8月29日には研究室の大掃除があり、
汗水流しながら頑張りました(^^)/
手伝ってくださりありがとうございました。
綺麗になった部屋で新たな気持ちで研究に取り組める気がしました。
今日から9月です。学会発表に出席する先輩方、頑張ってください!
体調に気を付けてがんばりましょう!(^◇^)
B4 とくえり
|石水より
昨日のブログで「発見」という言葉をたくさん使いました。生命科学分野では仮説検証型の実験が多く行われます。生命現象を説明する仮説を証明するために実験をデザインして、想定通りの結果になれば、仮説としていたものが正しいらしい、となります。この遺伝子がこの現象に関わっていることを証明する実験をしてみてその通りであれば、その遺伝子の機能の発見となります。仮説検証型実験による「発見」は、人間の頭で思いつくことであり、インパクトは大きくないことが多いです。よりエキサイトな「発見」は、想定外の実験データが出た(見つけた)時に、そのデータを解釈して、いままで思いもつかなかったことを見出すことによる「発見」です。このような「発見」は大発見のこともあります。そんな景色にたどり着いて欲しく思います。先日の報告会で計画時には考えていなかった結果・発見がいくつかあり、それはエキサイトすることでした。膨大な知識を持ちつつ、データを見る時は先入観・固定観念にとらわれずに自由になる、というしなやかさが求められます。先生の指示した実験をして、求められているデータを出すだけでは見えない景色です。求められているデータをちゃんと出すこともすごいことですけどね。
発見のモニュメント
|石水より
この時期恒例の中間報告会を行いました。「世界で初めて発見した」と言えることが含まれる報告が何件かありました。「発見」の場に立ち会うのは、研究に携わっていて、一番興奮する場面です。「発見」に至るまでが苦労したことならなおさらですね。「ウチの研究室もナカナカやるじゃないか」と密かに思っていた報告会でした。こうやって自画自賛して、自分を肯定的に見る時間は大切やなあ、と思います。
石水研所属の人には、どんなに小さくてもいいので「発見」を体験してほしい。卒業論文研究、修士論文研究では、テーマによって「発見」しやすかったり、そうでなかったりがあるので、「発見」に至ったから優秀、「発見」できないから優秀でない、ってことはないのですけど。なかなか「発見」に至らない人もあきらめずに取り組んでほしい。なかなか進まなくてもがんばっていることはわかっていますので。私の研究人生の中だけでも振り返ると、あきらめたい、あきらめようとする頃に「発見」があることがありました。そして、がむしゃらにがんばるだけではダメ。頭を使って、冷静に相談もしながら。あせらず、あわてず、あきらめず。
この「発見」を成果にするために、学術雑誌に論文を掲載することを目指します。一流学術雑誌への論文掲載には莫大な量の実験が求められます。そのことをよく理解してデータをたくさん出してきている人がいるのは頼もしいことでした。いしみずしるす。
夏ですね。ちゃんと遊びつつも、頭の中は冷静に。
|学会・シンポジウム
国際糖質シンポジウム(International Carbohydrate Symposium、ICS)にて発表しました。糖質の化学研究と生化学研究の分野で最も大きな総合的な国際会議です。今回はアメリカ、ニューオリンズ。6年ぶりの参加。糖質化合物合成研究の発表が多かったイメージでしたが、 様変わりしたようで、生化学研究・植物細胞壁多糖研究の発表が多かったのが印象的でした。この様変わりには、合成系の方は少し不満のようでしたが、植物は糖鎖の宝庫なんで、しかるべき流れかなとも思います。石水は、植物N型糖鎖の分解経路を明確にした研究を発表しました。先日修士号をとった加藤さん、林さんの成果です。この成果をもとにして、さまざまな意見を言ってもらえました。石水研で進行中の研究に関わる発表が殊の外多く、ゆっくり実験してられないな、と感じています。成果をもとにいろいろ話ができることが楽しいことです。未発表データも少し話しながら相手の進捗状況を聞いて、結果が間違いなさそうで、興奮したり、という場面もありました。研究で困っていることを相談できたり、アイデア・ヒントをもらったりできました。成果をもって、いろいろと議論して、情報交換できることが学会の醍醐味。論文で名前だけ知っていた人とお話できるのもおもしろい。石水研在籍の人にも在学中にこの感覚を味わってほしいです。来年は複数人で国際学会に行きましょう!


ニューオリンズは、ジャズの街。たくさん聞きました。独特の文化があるようでした。マルディグラという大きなお祭りがあって、仮面舞踏会に出れそうなマスクをつけたり、ビーズネックレスをみんなに投げたりするとか。マスクやビーズネックレスはお土産の定番。街並みにフランス領だった名残のお店があり、アメリカっぽい広いお店があり、新しいアウトレットのお店があり、と何でもありな感じは大阪に似てるのでしょうか。蒸し暑い気候も。食事はアメリカにしては美味しいお店が揃っているように思いました。シーフードのお店が多いのがうれしかった。ホスピタリティーにあふれる場面があったり、ホームレスの方がかなりいたり(カトリーナの影響でしょうか)、やはり大阪っぽい。信号守らない人が多いところも。入ってみたいお店が何軒かあり、入れないまま帰国の日を迎えたのが残念。またの機会があるかな。石水しるす。

