立命館大学 石水毅研究室

石水研通信

岡山大学・立命館大学合同セミナーin大山

116()118()で、岡山大学木村先生の研究室の方々と合同セミナーを行いました。

去年に引き続き、2回目の開催!

1日目に行ったセミナーでは、お互いの研究対象である植物糖鎖についての議論を行いました。

それぞれが自分の研究内容を発表し、意見を出し合いました。

普段自分たちだけでディスカッションするのとは違い、

今後研究が進むような、様々な観点からの意見をいただくことができました。

食後にお酒を飲みながら懇親会を行い、交流を深めました。

 

2日目。今年も大山を登りました!!

今回は1日時間を取り、のんびり山頂を目指しました。

にも関わらず、普段の運動不足の影響か、登山はしんどかったです(

しかし今の季節は気温も程よく紅葉もきれいで、登山途中で見た景色は最高でした!

下山後は温泉!!!

疲れはてた体に染み渡る温泉...最高でした(

お湯につかりながら、時間も忘れお互いの大学のことや世間話など、いろんな話を聞くことができ、

さらに岡山大学の方々と仲を深められたと思います。

さっぱりした後には、美術館に訪れ美的センスを養い、再び懇親会!

1日目同様本当に楽しい時間を過ごすことができました!!

 

3日目は先生方に発表していただきました。

研究を進める中で得られたデータを大事にすること、そこから新しい発見の糸口が見つかるということを実感することができました。

 

最後になりますが、岡山大学の木村先生、前田先生をはじめ、岡山大学のみなさん

セミナーを企画してくださり、ありがとうございました。

DSCF5429.JPGたろー

 

長谷純宏先生セミナー(第3回生体分子機能学セミナー)

11月2日、「研究を考えよう」と題した長谷純宏先生によるセミナー(第3回生体分子機能学セミナー)を開催しました。長谷先生は、糖鎖構造解析の世界的スタンダードとして用いられている糖鎖の蛍光標識法を開発された張本人です。この方法を開発・確立され、今まで見出されてこなかった糖鎖や糖質関連酵素を発見されてこられました。その経験を踏まえ、「独創性」「発見」の捉え方を先人たちの言葉を引用しながら丁寧に解説してくださいました。「泥の中をはいずりまわって光るものを見つけるのが研究」「ターゲットが決まっていないことをするのが研究」「仮説検証型の研究をするな」「注目の山に登る研究をするな」。

このセミナーではいろいろな気づきがありました。「発見」には、先入観なくひたすら観察することで見えてくるものを頭カラッぽにして捉える力が必要ですね。カラッぽとはいえ、勘に頼る部分は残しておかなければいけない。とても難しいですが、学生時代に体験してほしいところです。不測の現象に出会ったときに、記憶に煩わされずに、色眼鏡を使わないで、自分と違う他人の意見を取り入れながら、新しい方法を見つけながら。どんな小さな発見でも接して欲しい。

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長谷先生のセミナーにもあった「発見のモニュメント」

仏教の到達点の一つは覚り(悟り)です。覚りとは、色眼鏡を外すこと、これまでの既成概念に囚われないで自由を得ること。こういうところと科学における発見が通じるところがあることを、このセミナーでは教えてくれました。聖書ヨハネによる福音書に「真理はあなたがたに自由を得させるであろう」という聖句があります。真理であるイエスを信じれば罪の奴隷から解放されて自由になるというのが一般的解釈です。でもこの聖句はそんな狭い解釈でとどまるものではないと思います。自然に隠されている真理を前にしても、これまでの自分の考えを取り去らないと真理は見えてこない、発見できない。「隠れている真理を前にして真理が少しでも垣間見えるようになること」は、「いろんな既成概念から解き放たれて心が自由になるということ」と同意だ、と捉えられます。科学と宗教の接点って、こういうところにあると思います。

優秀な科学者には人格的な人が多い、というのは私の持論です。人と接するとき、イヤな人だな、とか、この人と話すのは憂鬱だな、という思いを抱くことがあります。優秀な科学者は、いろんなことに対する見方がニュートラルで、自分の思い込みを捨てる訓練ができているので、人と接するときも先入観なく対応して、人に対して悪い感情を抱くことなく接することが多いのでは、と思っています。(長谷先生は発見を重ねてこられた方だけあって、学会の会長を務められたりしましたが、人格的で人望があった方なので会長に選ばれたのだと思います。)

話がそれましたが...。普段聞くことができない貴重なセミナーで、私も含め、各自がいろいろ感じるところがあったセミナーとなったと思います。石水研は長谷先生の考えの流れを汲む研究室でもあります。自然を観察することによる発見を積み重ねた上で、生物工学的視点の研究を組み立てたいと思います。セミナーには武田研も参加してくださり、良い交流が持てました。長谷先生、ありがとうございました。

20151104092036.png長谷先生と武田先生と近くのレストランにて。

配席の関係で長谷先生が真ん中になっておらず、失礼いたしました...。

石水しるす。

第9回植物細胞壁研究者ネットワーク定例研究会

もう、暑かった夏も終わりですが食中毒には気をつけましょう。M2の加藤大詞です!

夏の締めといえば...そう、学会!

ということで、ラボでは毎年恒例になっている学会の1つ、9/13--9/15に四条畷で開催された「第9回植物細胞壁研究者ネットワーク定例研究会」に参加してきました。

 

泊まり込みで細胞壁の研究をしている方々の講演や研究成果の発表を聞き、議論を交わすという、とても充実した3日間を過ごすことができました。(ご飯もおいしかったです!)

最終日に行われた優秀賞の発表では、ポスター発表の優秀賞を私、M2の加藤が、口頭発表の優秀賞をM1の高田が受賞させていただきました

学生や若手の研究者が多く、次世代の研究者を育てようという雰囲気のある学会で参加者一同とても刺激になりました!

修論発表も控えているので、今回頂いた刺激とアドバイスを糧に、今後も細胞壁の研究に取り組んでいきます。


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受賞者で写真撮影! 

来年は、箱根になる可能性が高いとのことなので、M1、B4、そしてまだ見ぬB3の後輩達には温泉のためにも頑張ってもらいたいです。

【今日の一品】

会場となったアイアイランドのレストランで食べたビーフカレーは絶品でした。

スパイシーでありながらも旨味は犠牲にしていない大人なカレーで、しっかりと煮込まれたルーは具材が溶け込みいい具合にドロっとしています。それだけ煮込まれても存在感を失っていないのがビーフ!ルーの中にゴロゴロと入っており、口に入れるとホロっとやわらかい...最高やな。付け合わせに福神漬とらっきょうが出てきますが、カレーとは別で食べましょう。邪魔です。

そんなビーフカレーがランチで972円(税込)は革新的。ぜひ、行く機会があればご賞味ください。とろけるビーフがあなたを待っています。

前期報告会

昨日、今日と前期報告会を行いました。今回は、秀逸な発表もありました。実験結果が出て、それを解釈することで今まで考えられていなかった生命の神秘に迫る新たな考えを提出できるような発表が数件ありました。生命科学におけるサイエンスは、生命に関するコンセプト(データに基づくものに限る)を提出することです。コンセプトを提出できるような発表が数件あったのは、みんなの成長の証です。先生に言われた実験を行って、その結果が出ました、というレベルは超えてます。せっかく面白い結果が出ているのに、結果の解釈が不十分な発表もありましたが、コンセプトを提出できるような結果を出してきているのは頼もしいです。うちの研究室は、自主性に任せている部分が多いので、成果が出ている人、出ていない人の差も顕著になってしまった報告会でもありました。自主的に自分で考え、自分でアイデアを提出できる人は、研究室を出たあと、間違いなく活躍しています。そういうことができる人が複数いるのは頼もしいです。打ち上げは、なじみになりつつあるお店で。みんなの仲のよさがにじみ出る良い飲み会でした。いしみずしるす。IMG_2694.jpg

やることやって悠々といきましょう!

立命館カレンダーの8月に

立命館カレンダーの8月に、ウチの研究室の一コマが掲載されています。モデルが美人だからですね。

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