立命館大学 石水毅研究室

石水研通信

小竹敬久先生セミナー

 4月20日に埼玉大学の小竹敬久先生をお招きしました。「植物の細胞外プロテオグリカンのはたらき」と題したセミナーをしてくださいました。細胞外プロテオグリカンのAGPを分解する酵素をこれまでに発見したこと、この酵素の遺伝子を使って、AGPの役割を解明していっていることを話してくださいました。いくつかの酵素の発見の過程は、石水研での酵素発見の過程とよく似たところがあり、親近感もありました。酵素遺伝子を用いたAGPの役割解明は、様々な手法を駆使していて、まだ論文になっていない新規発見を語ってくださいました。酵素研究が生物学研究になる一番面白いところでした。

 小竹先生は糖質化学から分子細胞生物学まで広い範囲の研究を進めることができる研究者(あまりいない!)で、いつも尊敬しています。お付き合いは2004年くらいからだと思いますが、糖質化学をベースとする研究は、石水研の研究の進め方と共通するところがあり、たいへん貴重なディスカッション相手。今回、研究費の共同申請をするにあたって、議論する中で、今回のセミナーが実現しました。

 大阪大学の藤山先生、大橋先生岡山大学の前田先生も遠方からセミナーに参加してくださいました。日本の植物糖鎖研究者が一同に集まった懇親会では、コアな話ができ、貴重な時間を過ごせました。なかなかなメンバーが集まったのに、写真を撮るのを忘れるという失態...。

 小竹先生、今回はどうもありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

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