立命館大学生物資源研究センターシンポジウム
9月20日、立命館大学生物資源研究センター主催のシンポジウム「バイオ研究が拓く糖質の未来」を開催しました。大阪府立大学の阪本龍司先生がPenicillium chrysogenumから単離した数々のペクチン分解酵素群について発表されました。解析できている酵素の種類、数が圧倒的で、実用的なバイオマス分解に道を拓いていることを感じました。西端豊英先生は松谷化学工業が生産している難消化性デキストリン、希少糖などの糖質化合物が至るところで使用されていることを解説してくれました。大きな需要があり、あんなとこにもこんなとこにも使用されていて、基本的な栄養素の糖質は機能性糖質としてまだ開発しがいのあるものと思いました。石水は、植物に多く含まれる糖質化合物がどうやって作られるか解明している研究を発表しました。それが植物の生理機能解明、植物の進化、今後の糖質化合物の利用に関わることを話しました。阪本先生、西端先生には、分野外の方にもわかるように講演してくださり、ありがとうございました。また研究の進展に大きな刺激を受けました。大学院生のポスター発表が20件ほどあり、良い発表練習の場になったと思います。
近隣の企業の研究者の方々にも多数ご参加いただき、産学で交流を深める機会となりました。ありがとうございました。高野さんをはじめ、立命館大学のリサーチオフィスの方々には準備・運営でたいへんお世話になりました。ありがとうございました。
立命館大学は糖質研究をしている先生方が多く、関西での拠点の一つになっています。この分野の研究成果を発信し続けれるように邁進してまいります。