立命館大学 石水毅研究室

石水研通信

Mr. Children「Any」

「今 僕のいる場所が 探してたのと違っても間違いじゃない きっと答えは一つじゃない」

  通勤の車の中で聞いていた音楽からふと頭に入ってきたフレーズです。Mr. Children「Any」から。M2が就活がんばっています。思うような結果が出なかったことも聞きます。目標を持ってがんばってきたけれど、かなえられなかったとき。就活で希望の会社から内定がもらえず、第二希望以降の会社からしか内定をもらえなかったとき。そんなときに響くなーと感じたフレーズです。

 目標を持つのはとてもいいことだけど、こだわりを持ちすぎると、うまくいかなかったときに自分を苦しめてしまいがち。短い人生経験の中から目標を定めただけであって、自分たちにはまだ知らない世界があまりにも多い。自分の眼中になかった会社が実は自分の能力をもっとも活かせるものだったり、自分の眼中になかったことが大発見であるのかもしれない。

 石水の研究人生の中で、「発見」に至ったことが何度かありますが、すべて当初の研究目標とは異なる結果が引き金になっています。思ったようなデータが出ないときがチャンス。少し違う実験をやってみようかな、とふと思うことがチャンス。そこには今まで思いもしなかった事柄に出会うチャンスがあります。初めの目標が達成されなくても、良いこともあります。先生から言われた実験だけをするところから抜け出せていくと飛躍的に実力がついていきます。実験して良くても悪くても何か結果が出たときが、自分のアイデアを活かせるチャンスだし、思いも寄らなかった発見に至るチャンスです。

 同じ歌の中に「小手先でやりくりしたって何一つ変えられはしない」ってのもあります。目標が達成されなかったときに、違う答えに至るには、小手先でやりくりしてもダメです。毎日の地道な活動が必要条件です。

 目標が達成されなくても、落ち込むことも悲観することもまったくない。そんなことを改めて思った車の中でした。

 いしみずしるす

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